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マル・ウォルドロン 『レフト・アローン』 Mal Waldron “Left Alone” 037


#1 “Left Alone” 「レフト・アローン」は、ジャズシンガー、ビリー・ホリデイが作詞、晩年に伴奏を勤めた彼が作曲したもの。ここでは亡きビリーの代わりに、ジャキー・マクリーンがすばらしい演奏を聴かせます。数年前マル・ウォルドロンの来日公演でのこと、彼はヘビースモーカーらしく、ベースソロなど演奏の合間に、ゆっくりとした動作で「カッ、チッ」とライターで火をつけ、細長い煙草を喫んでいました。そのたたずまいからは、モールス信号とも形容される彼独特のジャズそのものが発せられているようでした。くゆらせていた煙のように逝ってしまったのは、その公演の数ヵ月後のことです。このアルバムの沈鬱な美しさに魅せられた方は、ソロピアノ作品『All Alone』に耽溺されては如何でしょう。


1. Left Alone
2. Cat Walk
3. You Don’t Know What Love Is
4. Minor Pulsation
5. Airegin
6. Mal Waldron:The Way He Remenbers Billie Holiday


Mal Waldron (p)
Jackie McLean (as)
Julian Euell (b)
Al Dreares (ds)
Recorded 1960


マル・ウォルドロン ソロピアノ名盤


All Alone / Mal Waldron(1966)
1968年度 スイングジャーナル ジャズ・ディスク大賞 銀賞