ジャケットを見ると激しくシャウトしてるようですが、中身はソフト。薄明かりのジャズバーでしっとりと歌うジャズシンガーというイメージにぴったりくるのではないでしょうか。リップノイズや息遣いも「大人の女」の雰囲気を漂わせ、彼女は「ニューヨークのため息」と称されています。デリケートに低く落ち着いた彼女の声と、夭折の天才クリフォード・ブラウンのブリリアントなトランペットとのコントラストや、アルバム構成など、若き日(当時21歳)のクインシー・ジョーンズによるプロデュースは、奇跡のように完璧。
1. Don’t Explain
2. You’d Be So Nice To Come Home To
3. What’s New
4. Falling In Love With Love
5. Yesterdays
6. Born To Be Blue
ヘレン・メリル (vo)
クリフォード・ブラウン (tp)
クインシー・ジョーンズ (arr)
ジミー・ジョーンズ (p)
オスカー・ぺティフォード (b) 他
録音:1954年
ウィズ・クリフォード・ブラウン三部作
Sarah Vaughan With Clifford Brown (1954)
名唱 “Lullaby Of Birdland” 「バードランドの子守唄」
Dinah Jams / Dinah Washington (1954)
名唱 “Lover, Come Back to Me” 「恋人よ我に帰れ」、アルバムの邦題は『ダイナ・ワシントン・ウィズ・クリフォード・ブラウン』、「ブルースの女王」ダイナ・ワシントンがクリフォード・ブラウン&マックス・ローチ・クインテットのメンバー、ジュニア・マンスなどその他何名かのミュージシャン(トランペッターは計3人)とジャムセッションした録音