何といっても、このジャケットでしょう。ゴダールの映画のようにおしゃれ。ウキウキしてくるような#1 “Cool Struttin’” 「クール・ストラッティン」のイントロ。ロゴも踊ってますね。ダイナミックな#4 “Deep Night” 「ディープ・ナイト」も爽快。本国アメリカより日本で評価されたアルバムとして有名です。ソニー・クラークがサイドマンに回ったアルバム『Candy』『GO!』も私の愛聴盤。彼のピアノ、トロトロとした不思議な音がします。
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タグ: ソニー・クラーク
デクスター・ゴードン 『ゴー!』 Dexter Gordon “GO” 041
「GO!」と豪快にブロウする感じが爽快なこのアルバム。でもどこか微妙に陰りの情感を漂せているのがたまらない気分にさせます。ソニー・クラークも合間合間にまるいピアノの音を転がします。#1 “Cheese Cake” というタイトル、おしゃれでしょ? #2 “I Guess I’ll Hang My Tears Out To Dry”、#5 “Where Are You” のバラードも表現力豊か。#3 “Second Balcony Jump” の最後のキメ、#6 “Three O’Clock In The Morning” のイントロもイカしてます。私、サックス吹きではデクスター・ゴードンが大好き。名前も男らしいし、ルックスも格好よし。えっ、どんな顔かって? 彼の横顔がクールにキマってる名盤『Our Man in Paris』でご確認を。それからジャズ映画『ラウンド・ミッドナイト』でなんと主演もしてます。彼のしゃがれ声、よたよたと歩く姿までジャズなのです。
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リー・モーガン 『キャンディ』 Lee Morgan “Candy” 042
リー・モーガン19歳にして貫禄すら感じさせるリーダー作。アルバム構成は1曲目にスイーツ、親しみやすい軽快な曲に、じっくり聴かせるバラード2曲を挟み込む。そしてピアノがソニクラ。デクスター・ゴードンの『GO』とよく似た兄弟のようなアルバムとして私はワンセットにしてます。録音年からいくと、こちらの方が先のようです。それにしてもリー・モーガンのトランペットは軽快によく鳴っていて、ソニー・クラークのピアノも華麗で品があります。
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ソニー・クラーク 『ソニー・クラーク・トリオ』 Sonny Clark “Sonny Clark Trio” 043
いきなり、たたみかけるピアノの銃弾にやられてしまいます。でも、よく弾むタッチはあなたをむしろ元気にするでしょう。ジャケットの鍵盤も鮮烈に美しい。彼はジャケットに恵まれました。おなじみの#2 “I Didn’t Know What Time It Was” 「時さえ忘れて」、#5 “Softly As In A Morning Sunrise” 「朝日のようにさわやかに」、#6 “I’ll Remember April” 「四月の思い出」も収録されていて親しみやすいアルバムです。彼のピアノは角のとれたまるいトロトロした音色で、どことなく哀愁がありとても魅力的。でも彼は本国アメリカではあまり評価されなかったようです。彼の才能、魅力を理解し、今もってこよなく愛しているのは、日本のジャズファンだと言われています。
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ソニー・クリス 『ゴー・マン!』 Sonny Criss “Go Man!” 176
チャーリー・パーカー直系のアルトプレイヤー、ソニー・クリスのワンホーンによるスタンダード集。映画『ローマの休日』を彷彿とさせるジャケットもおしゃれ。ソニー・クリスが高く舞い上がるようなアルトなら、ソニー・クラークは道なりに走りゆく軽快なピアノ。この高低のコントラストがこのアルバムの面白さでしょうか。しかしこのアルトの音色、どこか哀しげに響きます。
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