ハービー・ハンコック 『V.S.O.P. ニューポートの追想』 Herbie Hancock “V.S.O.P.” 188


1976年ニューヨークでの「ニューポート・ジャズ・フェスティヴァル」。6月29日は「Retrospective of the Music of Herbie Hancock」と題されたハービー・ハンコックの音楽を回顧するイベント。60年代マイルス・デイビス クインテット、70年代前半の三管編成、そして当時のヘッドハンターズと、メンバーを入れ替えての3セットのステージ。マイルス・デイビスは病気療養中のためフレディ・ハバードが代役を務め、一回限りのはずがその後もこのメンバーで、「V.S.O.P. (Very Special One-time Perfomance) クインテット」として活動することになります。もちろん本作での注目すべきはこの「V.S.O.P.」のセットなのでしょうが、全編聴き応えあり。個人的なオススメは、#8 “Hang Up Your Hang Ups”、#9 “Spider” のワゥ・ワゥ・ワトソンとレイ・パーカー・ジュニア。左右からのエレキギターに、ヤラれます。

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デクスター・ゴードン 『ラウンド・ミッドナイト』 Dexter Gordon “Round Midnight” 185


デクスター・ゴードン主演映画『ラウンド・ミッドナイト』のサウンドトラック。映画でもナイトクラブでの演奏シーンが印象深いですが、本作もゆったりしたバラード中心の選曲となっています。夜に似合うJazzyなアルバムとして楽しめます。そして参加ミュージシャンがこれまた豪華。少々挙げますと、デクスター・ゴードン、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、チェット・ベイカー、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズ、フレディ・ハバード、ボビー・ハッチャーソン、ボビー・マクファーリン、ジョン・マクラフリン、シダー・ウォルトン……。パーソネルを確認しながら聴くのも楽しい良盤です。

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マイルス・デイビス 『イン・ア・サイレント・ウェイ』 Miles Davis “In a Silent Way” 110


アンビエント・ミュージック……。早い、早すぎる……。ブライアン・イーノに先んじること約10年。この何とも形容しがたい静的な浮遊感を漂わせる前衛作は大傑作『ビッチェズ・ブリュー』以前に発表され、その後のフュージョンシーンの原点となりました。ハービー・ハンコック、チック・コリア、ジョー・ザウィヌルと次世代を担う3人の天才キーボーディストを擁した奇跡的なアルバム。エレクトリック・マイルスの静謐なる黎明。

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ウェス・モンゴメリー 『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』 Wes Montgomery “A Day in the Life” 071


#1 “A Day in the Life” 「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」……そうです、ビートルズの。#6 には、“Eleanor Rigby” 「エレノア・リグビー」まであります。他にも#3 “When a Man Loves a Woman” 「男が女を愛する時」などロックやポップスからの選曲、ストリングスを採り入れるなど新鮮味のあるアレンジが魅力的。ウェス・モンゴメリーのギターのタッチも軽やかにイージーリスニング ジャズを奏でます。この楽天的な「イージー」な感じが、昼下がりのカフェに似合いそうなおしゃれ感をかもし出しています。

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マイケル・ブレッカー 『ニアネス・オブ・ユー:ザ・バラード・ブック』 Michael Brecker “Nearness of You: The Ballad Book” 060


マイケル・ブレッカー、パット・メセニー、ハービー・ハンコック、チャーリー・ヘイデン、ジャック・ディジョネットとメンバーの顔ぶれが豪華。まさに、オールスターで作られるべくして作られた名盤。でも内容はというと……気負わず、ゆったりとしたバラード集なのが心にくい。シンガーソングライターの大御所ジェームズ・テイラーのボーカル曲#2 “Don’t Let Me Be Lonely Tonight”、#5 “The Nearness Of You” 「ニアネス・オブ・ユー」は、ジャズボーカルっぽくはないですが、やはり味があります。こういう懐の深いアメリカの大陸的な哀愁は、たまらなく魅力的です。

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