ハービー・ハンコック 『処女航海』 Herbie Hancock “Maiden Voyage” 015


ピアノのタッチで描写されたゆらめく水面をトランペットのシップがまっすぐ進んでいく……。常にちがう表情を見せる海のように、いつ聴いてもこのアルバムは新鮮さを失いません。#1 “Maiden Voyage” 「処女航海」の瑞々しく繊細な表現には息をのみ、#5 “Dolphin Dance” のやさしいダンスに癒されます。 1960年代、新しいジャズのひとつの潮流となった「新主流派」の代表的名盤です。

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ハービー・ハンコック 『ヘッド・ハンターズ』 Herbie Hancock “Head Hunters” 024


ある夜、ハービー・ハンコックが寝ていると日蓮上人が夢枕に立ち「今一番興味をもっている音楽をやりなさい」とのお告げ。そうしてできたのがこのアルバムだそう。(彼はSGI《創価学会インターナショナル》会員)有名な#1 “Cameleon” 「カメレオン」、#2 “Watermelon Man” 「ウォーターメロン・マン」などの楽曲と演奏はかなりのインパクト。従来のジャズの枠を超え、ブラック・ファンク・ミュージックに挑戦したこの意欲作は、幅広い音楽ファンから支持を得て大ヒットとなりました。

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マイケル・ブレッカー 『ニアネス・オブ・ユー:ザ・バラード・ブック』 Michael Brecker “Nearness of You: The Ballad Book” 060


マイケル・ブレッカー、パット・メセニー、ハービー・ハンコック、チャーリー・ヘイデン、ジャック・ディジョネットとメンバーの顔ぶれが豪華。まさに、オールスターで作られるべくして作られた名盤。でも内容はというと……気負わず、ゆったりとしたバラード集なのが心にくい。シンガーソングライターの大御所ジェームズ・テイラーのボーカル曲#2 “Don’t Let Me Be Lonely Tonight”、#5 “The Nearness Of You” 「ニアネス・オブ・ユー」は、ジャズボーカルっぽくはないですが、やはり味があります。こういう懐の深いアメリカの大陸的な哀愁は、たまらなく魅力的です。

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ウェス・モンゴメリー 『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』 Wes Montgomery “A Day in the Life” 071


#1 “A Day in the Life” 「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」……そうです、ビートルズの。#6 には、“Eleanor Rigby” 「エレノア・リグビー」まであります。他にも#3 “When a Man Loves a Woman” 「男が女を愛する時」などロックやポップスからの選曲、ストリングスを採り入れるなど新鮮味のあるアレンジが魅力的。ウェス・モンゴメリーのギターのタッチも軽やかにイージーリスニング ジャズを奏でます。この楽天的な「イージー」な感じが、昼下がりのカフェに似合いそうなおしゃれ感をかもし出しています。

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マイルス・デイビス 『イン・ア・サイレント・ウェイ』 Miles Davis “In a Silent Way” 110


アンビエント・ミュージック……。早い、早すぎる……。ブライアン・イーノに先んじること約10年。この何とも形容しがたい静的な浮遊感を漂わせる前衛作は大傑作『ビッチェズ・ブリュー』以前に発表され、その後のフュージョンシーンの原点となりました。ハービー・ハンコック、チック・コリア、ジョー・ザウィヌルと次世代を担う3人の天才キーボーディストを擁した奇跡的なアルバム。エレクトリック・マイルスの静謐なる黎明。

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