マイルス・デイビス 『ビッチェズ・ブリュー』 Miles Davis “Bitches Brew” 021


1970年代、この作品でフュージョン(エレクトリックジャズ)は幕を明けます。音楽シーンの中で日々肥大化するロックを意識してマイルスが作り上げた壮大かつ怒涛のリズム音楽世界。アグレッシブで、高テンション。私は何度聴いてもそのスリリングな緊張感に胸騒ぎを覚えます。今もって強烈な印象を受けるため好き嫌いが分かれるかも。ハマると中毒に。禁断症状がひどい方には『アガルタ』も処方致します。

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ウェザー・リポート 『ヘヴィー・ウェザー』 Weather Report “Heavy Weather” 023


ジャケットがインパクトありますね。巨大な帽子が異常気象を起こしています。グループ名が「天気予報」。シュールですね。ナンなんでしょう?さて#1 “Birdland” 「バードランド」がマンハッタン・トランスファーのカバーで有名です。私はゆったりとしたバラードの#2 “Remark You Made” がお気に入り。この作品の大ヒットで、70年代フュージョンシーンの台風の目になった彼ら。その大活躍には脱帽です。

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マイルス・デイビス 『イン・ア・サイレント・ウェイ』 Miles Davis “In a Silent Way” 110


アンビエント・ミュージック……。早い、早すぎる……。ブライアン・イーノに先んじること約10年。この何とも形容しがたい静的な浮遊感を漂わせる前衛作は大傑作『ビッチェズ・ブリュー』以前に発表され、その後のフュージョンシーンの原点となりました。ハービー・ハンコック、チック・コリア、ジョー・ザウィヌルと次世代を担う3人の天才キーボーディストを擁した奇跡的なアルバム。エレクトリック・マイルスの静謐なる黎明。

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