ビル・エヴァンス 『ワルツ・フォー・デビイ』 Bill Evans “Waltz for Debby” 002


このアルバム程、聴きやすいジャズ名盤はないのではないでしょうか。#1 “My Foolish Heart” 「マイ・フーリッシュ・ハート~愚かなりし我が心」のロマンティックなイントロで幕を開ける美しく、くつろいだ演奏のひととき……ライブレコーディングなので、お客さんの食器がカチャカチャ音を立てたり、笑い声がかすかに入っていたり。でも、こういう風に楽しめるジャズっていいなと思います。同日セッションでスコット・ラファロ(b)をフィーチャーしたアルバム『Sunday At The Village Vanguard』もおすすめ。

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ジョン・コルトレーン 『バラード』 John Coltrane “Ballads” 003


「ジャズバラード」と思い浮かべて、そのイメージにぴったりくるバラード集。だからテレビなどでも大人の雰囲気を演出するようなシチュエーションでよく流れます。ジョン・コルトレーンは60年代、「フリージャズ」と呼ばれる内面的激情を放出させるような厳しいジャズに到達するのですが、それとは違いこのアルバムは彼の歌心が堪能できる一枚。このアルバムが気に入った方は、「歌モノ」ですが雰囲気の似ている『John Coltrane & Johnny Hartman』も大推薦。

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アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ 『モーニン』 Art Blakey and The Jazz Messengers “Moanin” 005


ファンキージャズ! #2 “Moanin’” 「モーニン」はあまりにも有名。1961年来日した当時は社会的なブームになったとのこと。私が初めてこのアルバムを聴いたとき「ビートルズ以前に、こんなにカッコいい音楽やってた人たちがいるんだ!」と衝撃を受けたものです。また、ほとんどの場合ボーナストラックを不要と感じている私ですが、#1 “Warm-Up And Dialogue Between Lee And Rudy” にスタジオでのやりとりが収録されていて、これから始まる激しくファンキーな演奏の静かな前ぶれとなり、ゾクゾクしてしまいます。熱狂的ライブ盤『サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ』もおすすめ。

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オスカー・ピーターソン 『プリーズ・リクエスト』 Oscar Peterson “We Get Requests” 019


華麗なるピアノトリオ盤。ファンのリクエストから選ばれたという人気曲の演奏です。難解になりがちなジャズ界にあって、圧倒的なテクニックを用いながらも親しみやすいエンターテイナー、オスカー・ピーターソンに拍手!#6 “You Look Good To Me” 「ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー」のロマンティックな表現とドラマティックな展開に、うっとりと夢心地に誘われます。特にジャズビギナーの方におすすめします。

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ジェリー・マリガン 『ナイト・ライツ』 Gerry Mulligan “Night Lights” 027


「ナイト・ライツ」……ぼうっと滲むような暖かい灯りなのでしょうか。こんなにも優しくゆったりとしたアルバムは、ありそうでいて、なかなかめぐり逢えません。バリトンサックス奏者ジェリー・マリガンのピアノも聴ける#1 “Night Lights (1963 Version)” 「ナイト・ライツ」、有名曲#2 “Morning Of The Carnival From Black Orpheus’” 「カーニヴァルの朝」、静かに続く#3 “In The Wee Small Hours Of The Morning”、クラシックの#4 “Prelude In E Minor” 「プレリュード・イン・Eマイナー」……ラストトラックまで、ただこの優しい抱擁に身をまかせるだけでいいのです。

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