バド・パウエル 『ザ・シーン・チェンジズ』 Bud Powell “The Scene Changes” 009


うなってます。うなってるんですよ、ピアノ弾きながら。最初聴いたとき、衝撃でした。恥ずかしながら告白いたしますが、これ以来私、うなり声フェチとなってしまいました……。キース・ジャレットも捨てがたいですが、やはりバド・パウエルのうめき、たまりません。ジャズはパッションの表出なのです。全曲彼のオリジナルで、#1 “Cleopatra’s Dream” 「クレオパトラの夢」は名曲。#5 “Borderick” は何とも愛らしい。ジャケットで、後ろからちょこっと顔を覗かせているのは彼の息子らしい。

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チャーリー・パーカー 『ストーリー・オン・ダイアル Vol.1』 Charlie Parker “Story on Dial Vol.1” 013


麻薬で朦朧となり、人に支えられながら演奏された#8 “Lover Man” にちなみ「ラバー・マン・セッション」として有名。フレーズが少し出遅れる感じとかちょっとハラハラしますが、それが逆に尋常でない凄みを感じさせ、引き込まれます。これ以外のセッションも収録され、アルバム全体的には明るい演奏が多いです。ノリにノってる#2 “Moose the Mooche” 「ムース・ザ・ムーチェ」、#3 “Yardbird Suite” 「ヤードバード組曲」は代表的な演奏。私はダンディーなボーカルもの#11 “This Always” がお気に入り。ディジー・ガレスピー、マイルス・デイビス、エロール・ガーナーなど有名どころの参加も多く、パーソネルを確認しながら聴いても楽しめます。

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