1970年代、この作品でフュージョン(エレクトリックジャズ)は幕を明けます。音楽シーンの中で日々肥大化するロックを意識してマイルスが作り上げた壮大かつ怒涛のリズム音楽世界。アグレッシブで、高テンション。私は何度聴いてもそのスリリングな緊張感に胸騒ぎを覚えます。今もって強烈な印象を受けるため好き嫌いが分かれるかも。ハマると中毒に。禁断症状がひどい方には『アガルタ』も処方致します。
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タグ: ジョン・マクラフリン
マイルス・デイビス 『ジャック・ジョンソン』 Miles Davis “A Tribute to Jack Johnson” 109
「お望みなら世界最高のロックバンドをつくってやろうか」喧嘩上等!マイルスのロック宣言のもとに発表されたアルバム。この作品は黒人で初めて世界ヘビー級王者になったボクサーの映画『ジャック・ジョンソン』のサウンドトラック。壮大なグルーブのうねりの中でジョン・マクラフリンのギターとマイルスのトランペットが絡み、あまりのカッコよさに悶絶必死のエレクトリック・マイルス・ミュージック。男子たるもの、マイルスを聴くべし!
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マハヴィシュヌ・オーケストラ 『火の鳥』 Mahavishnu Orchestra “Birds of Fire” 148
泣く子もだまり、寝た子も起きるこのギターサウンド! エレクトリック・マイルスの重要構成員ジョン・マクラフリン率いるマハビシュヌ・オーケストラの傑作。ギターだけでなくヴァイオリンも効果的に盛り上げるその音楽は、管楽器へ叩き付けた挑戦状でしょうか。ロックファンをも唸らせる圧倒的なエレクトリック サウンドの破壊力は凄まじい。火花を散らすエレキに感電します。
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デクスター・ゴードン 『ラウンド・ミッドナイト』 Dexter Gordon “Round Midnight” 185
デクスター・ゴードン主演映画『ラウンド・ミッドナイト』のサウンドトラック。映画でもナイトクラブでの演奏シーンが印象深いですが、本作もゆったりしたバラード中心の選曲となっています。夜に似合うJazzyなアルバムとして楽しめます。そして参加ミュージシャンがこれまた豪華。少々挙げますと、デクスター・ゴードン、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、チェット・ベイカー、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズ、フレディ・ハバード、ボビー・ハッチャーソン、ボビー・マクファーリン、ジョン・マクラフリン、シダー・ウォルトン……。パーソネルを確認しながら聴くのも楽しい良盤です。
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