マイルス・デイビス 『カインド・オブ・ブルー』 Miles Davis “Kind of Blue” 001


マイルス・デイビスが「モードジャズ」を完成させたモダンジャズの金字塔アルバム。それまでの「ハードバップ」とよばれるノリノリの演奏とは違い、抑制された緻密なニュアンスで構築されたジャズ。重厚なジャズの凄みが味わえる一枚で、私は聴く度にドキドキしてしまいます。深遠な静寂に誘う#3 “Blue In Green” 「ブルー・イン・グリーン」は、私の永遠のリピートナンバー。最初はとっつきにくい方もいるかもしれませんが、他のジャズアルバムをいろいろ聴いていくと、圧倒的な存在感で迫ってきます。

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ハービー・ハンコック 『処女航海』 Herbie Hancock “Maiden Voyage” 015


ピアノのタッチで描写されたゆらめく水面をトランペットのシップがまっすぐ進んでいく……。常にちがう表情を見せる海のように、いつ聴いてもこのアルバムは新鮮さを失いません。#1 “Maiden Voyage” 「処女航海」の瑞々しく繊細な表現には息をのみ、#5 “Dolphin Dance” のやさしいダンスに癒されます。 1960年代、新しいジャズのひとつの潮流となった「新主流派」の代表的名盤です。

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ジョー・ヘンダーソン 『ページ・ワン』 Joe Henderson “Page One” 050


もし、あなたがジャズマンになったとしたら、どの曲を演奏しますか?私なら絶対この曲は、はずせません。#1 “Blue Bossa” 「ブルー・ボッサ」。作曲はケニー・ドーハム(tp)で、陰りのあるメロディーが印象的な名曲です。続く#2 “Mesha” のバラードも良く、全体的に抑制の効いたモノトーンを感じさせる一枚。タイトなスーツで壁にもたれ、眼鏡ごしにルーズな視線を向けるジョー。そう、ジャズマンって格好いいのです。

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ハービー・ハンコック 『V.S.O.P. ニューポートの追想』 Herbie Hancock “V.S.O.P.” 188


1976年ニューヨークでの「ニューポート・ジャズ・フェスティヴァル」。6月29日は「Retrospective of the Music of Herbie Hancock」と題されたハービー・ハンコックの音楽を回顧するイベント。60年代マイルス・デイビス クインテット、70年代前半の三管編成、そして当時のヘッドハンターズと、メンバーを入れ替えての3セットのステージ。マイルス・デイビスは病気療養中のためフレディ・ハバードが代役を務め、一回限りのはずがその後もこのメンバーで、「V.S.O.P. (Very Special One-time Perfomance) クインテット」として活動することになります。もちろん本作での注目すべきはこの「V.S.O.P.」のセットなのでしょうが、全編聴き応えあり。個人的なオススメは、#8 “Hang Up Your Hang Ups”、#9 “Spider” のワゥ・ワゥ・ワトソンとレイ・パーカー・ジュニア。左右からのエレキギターに、ヤラれます。

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