ケニー・ドーハム 『静かなるケニー』 Kenny Dorham “Quiet Kenny” 018


ジャケットの中で静かにたたずんでいるケニー・ドーハムを見ると彼の実直さが伝わってくるようです。演奏も派手さはありませんが、しみじみと味わい深く、ホッと落ち着きます。少し煙るような音色も魅力的。ゆったりと過ごしたい時にぴったりなアルバムです。自作曲#1 “Lotus Blossom” 「ブルー・ブロッサム」がいいですが、私は彼の作曲の「Blue Bossa」がとても好きです。こちらはジョー・ヘンダーソンの『Page One』に収録されています。

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ジョー・ヘンダーソン 『ページ・ワン』 Joe Henderson “Page One” 050


もし、あなたがジャズマンになったとしたら、どの曲を演奏しますか?私なら絶対この曲は、はずせません。#1 “Blue Bossa” 「ブルー・ボッサ」。作曲はケニー・ドーハム(tp)で、陰りのあるメロディーが印象的な名曲です。続く#2 “Mesha” のバラードも良く、全体的に抑制の効いたモノトーンを感じさせる一枚。タイトなスーツで壁にもたれ、眼鏡ごしにルーズな視線を向けるジョー。そう、ジャズマンって格好いいのです。

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バルネ・ウィラン 『バルネ』 Barney Wilen “Barney” 154


映画『死刑台のエレベーター』の音楽で一躍脚光を浴びたバルネ・ウィランのリーダーアルバム。ケニー・ドーハム(tp)、デューク・ジョーダン(p)をパリのクラブ・サンジェルマンに迎えたライブ。飄々としたケニー・ドーハム節が冴え渡り、独特の間を挟み込むデューク・ジョーダンのタッチに、若きバルネ・ウィランは自らを鼓舞するように朗々と吹き続けます。妖しく浮かび上がる華やかさと哀愁の陰影に魅惑される一枚です。なおCDには同日セッションの4曲が追加収録され、珍しく嬉しいボーナストラックとなっています。

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