ファンキージャズ! #2 “Moanin’” 「モーニン」はあまりにも有名。1961年来日した当時は社会的なブームになったとのこと。私が初めてこのアルバムを聴いたとき「ビートルズ以前に、こんなにカッコいい音楽やってた人たちがいるんだ!」と衝撃を受けたものです。また、ほとんどの場合ボーナストラックを不要と感じている私ですが、#1 “Warm-Up And Dialogue Between Lee And Rudy” にスタジオでのやりとりが収録されていて、これから始まる激しくファンキーな演奏の静かな前ぶれとなり、ゾクゾクしてしまいます。熱狂的ライブ盤『サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ』もおすすめ。
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タグ: ボビー・ティモンズ
アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ 『サンジェルマンのジャズ・メッセンジャーズ』 Art Blakey & The Jazz Messengers “Complete Concert At Club Saint Germain” 062
まさか「モーニン」を「朝」だと思っていませんか? 「moan」とは「うめく」という意味です。[disc1]#5にその「モーニン」も収録されているこのサンジェルマンでのライブ盤は凄い。選曲よし、メンバーよし、まさにノリにノってる演奏なのですが、刺激された聴衆も熱狂、ライブは興奮のるつぼと化します。おそらく録音スタッフか誰かの「シー!」という注意も聞かず、抑えられなくなった観客がヤンヤヤンヤの大騒ぎ、その様子が生々しく収録されています。曲名にもクレジットされている「Hazel」とは、ひときわ大きな声で盛り上げているヘイゼル・スコットという女流ピアニストだそうです。全曲、ムンムンとした熱気に大興奮のライブ盤。最高!
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ボビー・ティモンズ 『ジス・ヒア』 Bobby Timmons “This Here is Bobby Timmons” 063
「モーニン」の作曲者として有名なピアニスト、ボビー・ティモンズ。とにかく黒人らしいファンキーなピアノが彼の持ち味でしょう。このアルバムはトリオでの演奏なので、そんな彼のノリノリなピアノが心行くまで楽しめます。それぞれが個性的かつ実力派のプレイヤー集団ジャズメッセンジャーズとは一味違った、ラフで気楽な演奏が心地いい。でも、やはり#1 “This Here”、#2 “Moanin’”、#6 “Dat Dere”、#9 “Joy Ride” のオリジナル曲を聴くと、あらためてファンキーでインパクトのある作曲能力の高さに感心します。
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ナット・アダレイ 『ワーク・ソング』 Nat Adderley “Work Song” 149
たまにはこんなジャズが聴きたくなります。キャノンボール・アダレイの弟ナット・アダレイの名曲#1 “Work Song” 「ワーク・ソング」が収録されたファンキージャズ人気盤。ナット・アダレイのコルネットの音色が、ウェス・モンゴメリー(g)やボビー・ティモンズ(p)などファンキーの申し子たちの演奏に映えます。ノスタルジックに当時の熱気に想いを馳せると、ゆったりとした時間が流れ始めます。
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