ジェリー・マリガン 『ナイト・ライツ』 Gerry Mulligan “Night Lights” 027


「ナイト・ライツ」……ぼうっと滲むような暖かい灯りなのでしょうか。こんなにも優しくゆったりとしたアルバムは、ありそうでいて、なかなかめぐり逢えません。バリトンサックス奏者ジェリー・マリガンのピアノも聴ける#1 “Night Lights (1963 Version)” 「ナイト・ライツ」、有名曲#2 “Morning Of The Carnival From Black Orpheus’” 「カーニヴァルの朝」、静かに続く#3 “In The Wee Small Hours Of The Morning”、クラシックの#4 “Prelude In E Minor” 「プレリュード・イン・Eマイナー」……ラストトラックまで、ただこの優しい抱擁に身をまかせるだけでいいのです。

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クインシー・ジョーンズ 『ソウル・ボサ・ノヴァ』 Quincy Jones “Big Band Bossa Nova” 031


映画『オースティン・パワーズ』で使用された#1 “Soul Bossa Nova” 「ソウル・ボサ・ノヴァ」はコミカルでノリノリの……そう、あの曲です。アルバム全体としても60年代のおしゃれ感炸裂のボサノバアルバム。「Big Band」の名に相応しくパーソネルも「Big」な方ばかりで聴き応えもあり。気楽に楽しめるのだけれどBGMに堕さないとこが凄いかも。

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ビル・エヴァンス&ジム・ホール 『アンダー・カレント』 Bill Evans & Jim Hall “Undercurrent” 072


水面下にたゆたう女性の美しく幻想的なジャケットが素晴らしい。「Undercurrent」とは「底流」の意。通常スローバラードとして演奏される「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」をアップテンポなピアノとギターの二重奏アレンジにした#1 “My Funny Valentine” は名演として名高く、渾然一体となってうねる完成度の高いインタープレイに圧倒されます。その他の曲では、ミディアムテンポのゆったりとした演奏に身を任せましょう。ビル・エバンスのピアノとジム・ホールのギターというシンプルな共鳴が、波紋のように広がり、品のあるロマンティシズムを漂わせます。

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ジム・ホール 『アランフェス協奏曲』 Jim Hall “Concierto” 073


#4 “Concierto de Aranjuez” 「アンフェラス協奏曲」とは、スペインの作曲家ホアキン・ロドリーゴの「ギターとオーケストラのための協奏曲」で、マイルス・デイビスが『Sketches of Spain』で採り上げたことからジャズでも広く演奏されるようになりました。チェット・ベイカー(tp)、ポール・デズモンド(as)のソフトな音色に、ロン・カーター(b)、スティーブ・ガッド(ds)の重みのあるリズム、ローランド・ハナ(p)が華を添え、ジム・ホール(g)の爪弾く弦の調べが哀愁を誘います。イージーリスニング路線で成功を収めたCTIレーベルですが、本作品が同レーベルで最大のセールスを記録しているそうです。

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ジョン・ルイス 『グランド・エンカウンター』 John Lewis “Grand Encounter” 079


「室内楽風ジャズ」と形容されたMJQ(Modern Jazz Quartet)のピアニスト、ジョン・ルイスのソロ名義のファーストアルバム。#4 “2 Degrees East-3 Degrees” が示すように、イーストコーストから2人、ウエストコーストから3人という東西ジャズの邂逅をテーマにしています。でも、激しいバトル・セッションとは程遠い、ちょうどジャケットの女性が穏やかな陽だまりの中、微笑みをもって聴いているようなリラックスムードが漂う素敵なアルバムです。全編、ジョン・ルイス(p)、ビル・パーキンス(ts)、ジム・ホール(g)などメンバーの調和のとれた品のあるプレイにうっとり聴き惚れてしまいます。

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