ジョン・コルトレーン 『バラード』 John Coltrane “Ballads” 003


「ジャズバラード」と思い浮かべて、そのイメージにぴったりくるバラード集。だからテレビなどでも大人の雰囲気を演出するようなシチュエーションでよく流れます。ジョン・コルトレーンは60年代、「フリージャズ」と呼ばれる内面的激情を放出させるような厳しいジャズに到達するのですが、それとは違いこのアルバムは彼の歌心が堪能できる一枚。このアルバムが気に入った方は、「歌モノ」ですが雰囲気の似ている『John Coltrane & Johnny Hartman』も大推薦。

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ジョン・コルトレーン 『至上の愛』 John Coltrane “A Love Supreme” 012


「ジョン・コルトレーンの最高傑作」はたまた「初心者には向かない」等々、聴こうかどうしようか困惑するアルバムではないでしょうか?私はというと、それほど気負わずに、単純に「いいなぁ……」と聴いています。「私は聖者になりたい」と語った彼。「至上の愛」つまり「神の愛」がテーマでなので厳しさだけでなく、やはり包容力を感じます。「A Love Supreme……」と低く唱えるように歌う#1 “Acknowledgement” 「承認」から#4 “Psalm” 「賛美」の最後に到達する境地まで、聴き応えあります。

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ジョー・ヘンダーソン 『ページ・ワン』 Joe Henderson “Page One” 050


もし、あなたがジャズマンになったとしたら、どの曲を演奏しますか?私なら絶対この曲は、はずせません。#1 “Blue Bossa” 「ブルー・ボッサ」。作曲はケニー・ドーハム(tp)で、陰りのあるメロディーが印象的な名曲です。続く#2 “Mesha” のバラードも良く、全体的に抑制の効いたモノトーンを感じさせる一枚。タイトなスーツで壁にもたれ、眼鏡ごしにルーズな視線を向けるジョー。そう、ジャズマンって格好いいのです。

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マッコイ・タイナー 『フライ・ウィズ・ザ・ウインド』 McCoy Tyner “Fly With the Wind” 067


すごいよ、すごいよ、マッコイ!すっかり私、誤解してました、彼のこと。60年代ジョン・コルトレーンの黄金カルテットの抑制された演奏が、彼の全てだと……。あぁ、熱い、エネルギッシュな彼のパッションが爆発しています。ウィズ・ストリングスというと上品でムーディーな作品を思い浮かべますが、本作はその予想をあっさり裏切ってくれます。縦横無尽に舞い踊る鍵盤にあおられて、ベースやドラムスも息切れしそう。印象的なヒューバート・ローズのフルートとストリングスも一体となり、吹き抜ける風のようなスピード感。もうとにかく、すごい!

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マッコイ・タイナー 『バラードとブルースの夜』 McCoy Tyner “Nights of Ballads & Blues” 100


夜にジャズは良く似合う――収録当時、ジョン・コルトレーンの黄金カルテットで人気を博していたマッコイ・タイナーのバラッドとブルースのトリオ盤。コルトレーンの『Ballads』のヒットを受けての録音でしょうか。マッコイの品のあるくつろぎに満ちたピアノがゆったりと堪能できます。静かな夜、ダウンライトの灯りでジャズを聴く。「ジャズっていいなぁ……」としみじみと感じる至福のひと時であります。

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