マリーナ・ショウ 『フー・イズ・ジス・ビッチ・エニウェイ?』 Marlena Shaw “Who Is This Bitch, Anyway?” 101


BARで口説いてくる男をカッコよく振り切る女――そんな台詞劇で幕を開けるこのアルバム。楽曲、歌唱、演奏のどれもが余裕しゃくしゃくとしていて小粋。暑苦しくない爽やかな歌唱に好感がもてます。ロバータ・フラックの名曲#4 “Feel Like Makin’ Love” は勿論のこと、#2 “You Taught Me How To Speak In Love”、#3 “Davy”、#7 “You” などのバラードも清々しく胸にしみます。エキゾチックな雰囲気のあるジャケットもCOOL!夏の海へ出かける車の中で聴きたくなるような一枚です。

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ザ・ウドゥン・グラス feat. ビリー・ウッテン 『ライヴ』 The Wooden Glass featuring Billy Wooten “Live” 119


ビブラフォン奏者ビリー・ウッテンのジャズ・ファンク大興奮のライブ!のっけから火を吹くような#1 “Monkey Hips & Rice”。いかにもファンクといったご機嫌なギターリフにひずんだオルガンの響き。このホットな演奏をバックに清涼感のあるビブラフォンの音色がクール。カーペンターズの#2 “We’ve Only Just Begun” や#4 “In The Rain” などのしんみりとしたバラードを挟むあたりも心憎い。とにかくアゲたいときに超オススメ。

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ジミー・スミス 『ザ・キャット』 Jimmy Smith “The Cat” 180


クインシー・ジョーンズ『Big Band Bossa Nova』に匹敵するアルバムと言えば、これでしょう。こちらもビックバンド、編曲、指揮は『ミッション・インポッシブル』、『燃えよドラゴン』の映画音楽で知られるラロ・シフリン。プロデューサーはCTIレコードで知られるクリード・テイラー。ここでまず聴くべきはもちろん#2 “The Cat” 「ザ・キャット」! ジミー・スミスの火を噴くようなオルガンプレイに熱くならないわけがありません。さあ、張り切ってどうぞ。

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ドナルド・バード 『 プレイシズ・アンド・スペイシズ』 Donald Byrd “Places and Spaces” 183


爽やかなグルーヴ感が心地好いブラックミュージック。クラブシーンでも頻繁にサンプリングされたようで、ジャズファンよりもこちら系の愛好者の方々に有名かもしれません。このアルバムの発表は1975年。ハードバップ華やかかりし1950~60年代を駆け抜けての変身ぶりにはちょっと驚きますが、トランペットの音色の相変わらずの良さに嬉しくなります。

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