ルイ・アームストロング 『この素晴らしき世界』 Louis Armstrong “What A Wonderful World” 029


なんと言っても#1 “What a Wonderful World” 「この素晴らしき世界」でしょう。たった2分ちょっとのシンプルな曲でありながら、ベートーベンの第九交響曲にも匹敵するような人類史上不滅の名曲!サッチモ(ルイ・アームストロングの愛称)の人間味に溢れた暖かい「ダミ声」には、大きく包み込むような父性を感じます。#2 “Cabaret” 「キャバレー」、#7 “Hello Brother” 「ハロー・ブラザー」など他の曲も味わい深い明るい曲が多く、アルバムとしても良いです。なお、「この素晴らしき世界」はテリー・ギリアム監督の映画『12モンキーズ』に使われています。「古き良きアメリカ」のイメージですね。

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クインシー・ジョーンズ 『ソウル・ボサ・ノヴァ』 Quincy Jones “Big Band Bossa Nova” 031


映画『オースティン・パワーズ』で使用された#1 “Soul Bossa Nova” 「ソウル・ボサ・ノヴァ」はコミカルでノリノリの……そう、あの曲です。アルバム全体としても60年代のおしゃれ感炸裂のボサノバアルバム。「Big Band」の名に相応しくパーソネルも「Big」な方ばかりで聴き応えもあり。気楽に楽しめるのだけれどBGMに堕さないとこが凄いかも。

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ジョン・コルトレーン 『マイ・フェイヴァリット・シングス』 John Coltrane “My Favorite Things” 080


#1 “My Favorite Things” 「マイ・フェイバリット・シングス~私のお気に入り」です。映画『サウンド・オブ・ミュージック』の曲ですが、今となっては、「そうだ、京都へ行こう」でお馴染みのJR西日本のコマーシャルの曲と言った方が分かりやすいかもしれませんね。とても素敵なメロディーで、私も大好きです。コルトレーンのソプラノサックスによる演奏は、ちょっとハードな感じ。クセになるような不思議な常習性があるようで、何度も聴きたくなるのは私だけでしょうか。

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シェリー・マン 『マイ・フェア・レディ』 Shelly Manne “Modern Jazz Performances Of Songs From My Fair Lady” 081


現在では、クラシックの指揮者、ピアニストとして有名なアンドレ・プレビンのジャズピアノが冴え渡るグルーヴィーなトリオ盤。舞台のミュージカル『マイ・フェア・レディ』の楽曲をジャズにするというコンセプトが素晴らしい。映画で原曲を知っているとかなり楽しめます。当時このアルバムは、ミリオンセラーを記録したとか。

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マイルス・デイビス 『死刑台のエレベーター』 Miles Davis “Ascenseur Pour L’Echafaud (Lift To The Scaffold)” 082


マイルス・デイビスが映画のラッシュを観ながら即興で演奏し、音楽をつけたというもはや伝説の映画『死刑台のエレベーター』。何かが起こりそうな不穏な雰囲気をかもし出すトランペットの音色は、ジャズのスタイリッシュな魅力を引き出したと言えるのではないでしょうか。自身もジャズを演奏した小説家ボリス・ヴィアンは次のように語っているそうです。

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