山下洋輔 『キアズマ』 Yosuke Yamashita “Chiasma” 116


押し寄せる轟音の洪水――1975年 山下洋輔トリオのドイツ、ハイデルベルク・ジャズ・フェスティバルでのライブ。聴衆も大盛り上がりで演奏終了後は拍手喝采。パワー、パッション、コンセントレーション……、ストイックにあらゆるものが混交し強大なうねりとなる。#3 “Chiasma” は、音を撒き散らす灼熱の演奏でありながら、クール。

このページを読む →


アルバート・アイラー 『グリニッチ・ヴィレッジのアルバート・アイラー』 Albert Ayler “Albert Ayler In Greenwich Village” 187


アルバート・アイラーの傑作。2つのライブ音源で構成されていますが、アルバムを通して高揚していく一体感も感じられます。前半は情感をたたえた音色のドラマティックな演奏で、後半は後のチャーリー・ヘイデン『Liberation Music Orchestra』やファラオ・サンダース『Karma』に通じるようなフォーキー(民族音楽、フォークソング的な)な哀愁をにじませる演奏。#4 “Our Prayer” で弟ドナルド・アイラーの淡々とフレーズを追うトランペットにアルバート・アイラーのフリーキー(型破りな)トーンのテナーが絡み、胸を打ちます。ジャズはその表現形態のひとつの極点として、フリージャズをもっていることを誇っていいでしょう。

このページを読む →