ジョン・ルイス 『グランド・エンカウンター』 John Lewis “Grand Encounter” 079


「室内楽風ジャズ」と形容されたMJQ(Modern Jazz Quartet)のピアニスト、ジョン・ルイスのソロ名義のファーストアルバム。#4 “2 Degrees East-3 Degrees” が示すように、イーストコーストから2人、ウエストコーストから3人という東西ジャズの邂逅をテーマにしています。でも、激しいバトル・セッションとは程遠い、ちょうどジャケットの女性が穏やかな陽だまりの中、微笑みをもって聴いているようなリラックスムードが漂う素敵なアルバムです。全編、ジョン・ルイス(p)、ビル・パーキンス(ts)、ジム・ホール(g)などメンバーの調和のとれた品のあるプレイにうっとり聴き惚れてしまいます。

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MJQ モダン・ジャズ・カルテット 『コンコルド』 MJQ (The Modern Jazz Quartet) “Concorde” 086


何と言ってもミルト・ジャクソンの演奏するビブラフォン(鉄琴の一種)の音色が、MJQ(The Modern Jazz Quartet)を特徴づけています。それに、この黒人4人組はビシッっとスーツでキメて、まるでクラシックのように上品にジャズを演奏するという独自のスタイル。品のある演奏するMJQではありますが、#5 “Softly, As in a Morning Sunrise” 「朝日のようにさわやかに」などでは、徐々に熱気を帯び始め、ジャズらしいアーシーな(黒人っぽい)匂いにも魅了されます。

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MJQ モダン・ジャズ・カルテット 『ラスト・コンサート』 MJQ (The Modern Jazz Quartet) “The Last Concert” 130


「朝日のようにさわやかに」 「サマータイム」 「ホワッツ・ニュー」 「コンファメイション」 「ラウンド・ミッドナイト」 「チュニジアの夜」 「アンフェラス協奏曲」 「ジャンゴ」 「バグズ・グルーヴ」……全22曲CD2枚組。1974年のMJQ解散コンサートの完全盤です。ヴィブラフォンとピアノの掛け合いが特徴的な品のある端正な演奏ではありますが、そこにあるのは、まぎれもなく血がたぎってしまうようなジャズ・フィーリング。収録トータルタイム 2時間26分。これが最後という気迫が伝わってくる途切れない緊張感、22年に及ぶ活動の集大成となる演奏の完成度、聴き応えありすぎます。

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MJQ モダン・ジャズ・カルテット 『ジャンゴ』 MJQ (The Modern Jazz Quartet) “Django” 177


偉大なるジャズギタリストのジャンゴ・ラインハルトに捧げられた名曲#1 “Django” 「ジャンゴ」。哀愁を帯びた美しいメロディがつむぎだされていきます。ゆったりとたゆたうような#9 “Milano” 「ミラノ」もいいです。『Concorde』と『Django』がMJQの二大アルバムでしょう。

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