チャーリー・パーカー 『ストーリー・オン・ダイアル Vol.1』 Charlie Parker “Story on Dial Vol.1” 013


麻薬で朦朧となり、人に支えられながら演奏された#8 “Lover Man” にちなみ「ラバー・マン・セッション」として有名。フレーズが少し出遅れる感じとかちょっとハラハラしますが、それが逆に尋常でない凄みを感じさせ、引き込まれます。これ以外のセッションも収録され、アルバム全体的には明るい演奏が多いです。ノリにノってる#2 “Moose the Mooche” 「ムース・ザ・ムーチェ」、#3 “Yardbird Suite” 「ヤードバード組曲」は代表的な演奏。私はダンディーなボーカルもの#11 “This Always” がお気に入り。ディジー・ガレスピー、マイルス・デイビス、エロール・ガーナーなど有名どころの参加も多く、パーソネルを確認しながら聴いても楽しめます。

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チャーリー・パーカー 『ウィズ・ストリングス』 Charlie Parker “With Strings: Master Takes” 065


デビッド・ストーン・マーチンのイラストが素敵なジャケット盤は、複数の音源を集めたウィズ・ストリングス・マスターテイク盤です。――他にもいくつかのバージョンがあるようです。ちなみにこのジャケットが大好きな私は、クリスマスにはツリーの横に飾ったりします――曲目を見てお分かりのとおりかなりの曲数で、正直後半は聴き疲れするかも……、個人的な意見では9曲目あたりまでだとしっくりくるかな。何はともあれ、レトロなムード感がたまらない名盤であることには間違いありません。ジャケットでも歌っている「バード」(チャーリー・パーカーの愛称)の演奏は、いつものようにアドリブ炸裂というよりは、オーソドックスに情感を込めて吹いています。歌心溢れる#2 “Everything Happens To Me” 「エブリシング・ハプンス・トゥ・ミー」は素晴らしく、くり返し聴いてしまいます。

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