セロニアス・モンク 『セロニアス・ヒムセルフ』 Thelonious Monk “Thelonious Himself” 054



時を止めてしまうような沈黙と、とつとつと発せられるピアノの響き――おそらくあらゆるピアニストの中で、最も独創的なピアニストではないでしょうか。一聴すれば、「セロニアス・モンク」というその名前と共に忘れることができません。#7 “’Round Midnight” 「ラウンド・ミッドナイト」は彼の作曲中、最も知られたスタンダードですね。演奏中に踊り始めたり、普段はとても寡黙だったりと、その人となりもユニークだったようです。よくピアノの習い始めに「卵を持つように(手のひらを丸く楽に)弾いて」などと言われますが、モンクは指をピンッとまっすぐ伸ばしてかなりの力みよう。「俺流」、素敵です。


1. April In Paris
2. (I Don’t Stand) A Ghost Of A Chance With You
3. Functional
4. I’m Getting Sentimental Over You
5. I Should Care
6. ‘Round Midnight (in progress)
7. ‘Round Midnight
8. All Alone
9. Monk’s Mood


Thelonious Monk (p)
Recorded 1957