マッコイ・タイナー 『バラードとブルースの夜』 McCoy Tyner “Nights of Ballads & Blues” 100


夜にジャズは良く似合う――収録当時、ジョン・コルトレーンの黄金カルテットで人気を博していたマッコイ・タイナーのバラッドとブルースのトリオ盤。コルトレーンの『Ballads』のヒットを受けての録音でしょうか。マッコイの品のあるくつろぎに満ちたピアノがゆったりと堪能できます。静かな夜、ダウンライトの灯りでジャズを聴く。「ジャズっていいなぁ……」としみじみと感じる至福のひと時であります。

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チャーリー・ヘイデン&ケニー・バロン 『ナイト・アンド・ザ・シティ』 Charlie Haden & Kenny Barron “Night and The City” 115


チャーリー・ヘイデンのベースとケニー・バロンのピアノが奏でる渋く静謐なデュオ作品。ライブ録音ですが演奏に落ち着きが感じられ、完成度の高いスタジオ録音のよう。ちなみに、ジャケットに使われてる絵はアメリカの女流画家ジョージア・オキーフのもの。秋の夜長にでもゆったりと聴くのにちょうどよい、大人のための味わい深い一枚です。

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大給桜子 『バラード・ナイト』 Ogyu Sakurako “Sakurako Ballad Night” 143


おぎゅう・さくらこ――そう読みます。夭折の女流ジャズピアニスト。#1~4のかつてのレコードA面の流れが素晴らしいですが、特に彼女自作の#3 “Lady Moyo”。ジャケット裏に身をひそめている愛猫の曲で、しなやかな足取りや伸びやかな肢体を描写する演奏に、甘美に魅了されます。ひっそりと弾かれるピアノは彼女の嘘偽りのない感情の囁き。夜の心情に寄り添う音色が美しい。

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アール・クルー 『レイト・ナイト・ギター』 Earl Klugh “Late Night Guitar” 161


タイトルからしてグッときます。アコースティックギターにストリングスが絡み、2~3分程度のメロディアスな優しい演奏で、夜に流すBGMとしてもおすすめ。#1 “Smoke Gets in Your Eyes” 「煙が目にしみる」、#4 “Laura” 「ローラ」、#6 “Tenderly” 「テンダリー」、#7 “Mona Lisa” 「モナリザ」 などお馴染みのスタンダードでゆったりとくつろげます。80年代らしいジャケットもナイス。

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パット・メセニー 『ワン・クワイエット・ナイト』 Pat Metheny “One Quiet Night” 162


静かな夜にしとしとと降る雨――このパット・メセニーのアコースティックギターのソロアルバムを聴けば、この世界は自分と雨と音楽だけのような気がしてきます。キース・ジャレットのソロピアノによる『The Melody At Night, With You』を彷彿とさせる作品。ノラ・ジョーンズの#3 “Don’t Know Why”、キースの#6 “My Song” がいい。

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