リンク
驚くほどにニュアンスに富むピアノ。アート・テイタムは視力がほとんどなかったそうですが、聴力をたよりに鍛えた驚異的なテクニックは、多くの音楽家から注目され賞賛を得ていたようです。鍵盤からよどみなく流れ出す旋律と音色。この流麗な繊細さと低く太く振動するベン・ウェブスターの男性的な響きとのコントラストが、心に深い印象を残します。#1 “Gone With The Wind” 「風と共に去りぬ」、#4 “My One Only Love” 「マイ・ワン・オンリー・ラブ」、#5 “Night And Day” 「夜も昼も」、#6 “My Ideal” 「マイ・アイディアル」など親しみのあるスタンダードをはじめ、選曲も抜群。静かにゆさぶられる狂おしさ、胸の内に溢れんばかりの余韻の疼き、ジャズとは一体何なのでしょう。
このページを読む →