ジャズの種類

ジャズの種類


ジャズとは

20世紀初頭、アメリカ南部ニューオリンズ発祥の音楽。西洋音楽とアフリカ音楽が組み合わさり、黒人ミュージシャンにより発展を遂げます。1930年代、ビッグバンドスタイルのジャズを経て、1940年代、チャーリー・パーカーなどのミュージシャンが即興を取り入れた演奏をし「モダンジャズ」が誕生。1950~60年代にモダンジャズは隆盛を極めます。


●ソロピアノ
ピアノ一台での演奏。1970年代にソロピアノブーム。美しい作品も多い。キース・ジャレットのソロピアノは特に有名。

●デュオ
例えばピアニストとギタリストといった二人だけでの演奏。それぞれの楽器の組み合わせとシンプルな掛け合いやアンサンブルを楽しめます。

●黒人のピアノトリオ
ピアノトリオとは、通常、ピアノ、ベース、ドラムの編成が多い。黒人のピアノトリオは、バド・パウエルのように、粘っこい、アーシーな(黒人っぽい)雰囲気があります。

●白人のピアノトリオ
白人のピアノトリオでは、ビル・エヴァンスのトリオが特に有名。ロマンティックで美しく華やかな印象の演奏も多い。

●日本のピアノトリオ
ジャズは黒人やアメリカ発祥の音楽ではありますが、日本人のピアニストでも、最近だと上原ひろみなど、世界的に活躍できるような逸材もいます。日本的な感性とピアノは相性が良いように感じます。

●ワンホーンジャズ
トランペットやサックスなど、管楽器(ホーン)が一つ入っている編成。ピアノトリオにワンホーンなどの編成が比較的多い。四重奏はカルテットともいいます。じっくりと吹くようなバラードは聴きやすく、人気があります。

●ビバップ
1940年代にチャーリー・パーカーなどが従来のジャズに即興をとり入れ、ジャズがモダンジャズとなります。非常に複雑でスピーディ。テクニカルな演奏ですが、ゆったり楽しむというよりは、刺激的な音楽を好む人におすすめ。

●ハードバップ
キャッチーでファンキー、管楽器のアンサンブルが派手にキマるノリノリのジャズ。1950~60年代に隆盛を極めた。アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズなどが代表的なグループ。トランペット、サックス、ピアノ、ベース、ドラムなど、五重奏、クインテット(あるいは六重奏、セクステット)の編成が多い。当サイトでは「ファンキージャズ」もほぼ同義。

●モードジャズ
ハードバップが曲のフレーズにまとまるキャッチーな印象に対し、モードジャズはフレーズにしばられず即興表現の自由度が高い。あえてフレーズに集約していかないので、ストイックな印象を受けるものが多い。センスの勝負。60年代のマイルス・デイビス、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターなど。彼らの演奏は、それまで「主流派」だったビバップ、ハードバップに対し、「新主流派」と呼ばれました。

●ウエストコーストジャズ
黒人の情動的なビバップから、(主に)白人の理知的なクールジャズが生まれます。そのクールジャズから発展した西海岸の白人を中心としたジャズ。黒人は東海岸でハードバップ。柔らかい音色、華麗で上品な演奏も多い。スタン・ゲッツ、アート・ペッパー、チェット・ベイカーなど。

●フリージャズ
1960年代に発展した、即興性を極限まで高めたようなジャズ。大衆性というよりも芸術性を重視していると言えるでしょう。オーネット・コールマン、アルバート・アイラーなど。

●コンテンポラリージャズ
1950~60年代の「モダンジャズ」に対し「現代のジャズ」。当サイトでは、特に時代的な定義とし、1995年以降の名盤をカテゴライズしています。

●ジャズギター
ギターによるジャズ。ピアノや管楽器を主体とした編成とは、また違った趣があります。ジム・ホール、パット・メセニーなどが有名。

●ウィズストリングス
バイオリンなど弦楽器を従えた演奏。ムーディーな演奏となります。

●ビックバンドジャズ
おおよそ17人前後の大人数で演奏されるジャズオーケストラ。

●ソウルジャズ
ファンキージャズ以降、1960年代からの黒人のソウルミュージックの影響を受けたジャズ。

●フュージョン
1960年代から、従来のジャズのアコースティックの楽器から、エレキギターなど電気楽器を使った音楽。同時期に発展したロックの影響も大きい。

●男性ジャズボーカル
ルイ・アームストロングやチェット・ベイカーなどはトランペッターとしても活躍しており、ボーカルにホーンのような器楽的な響きをもたせたりするのも、ジャズボーカルの特徴であり、魅力でもあります。

●女性ジャズボーカル
「エラ、サラ、カーメン」が女性ジャズボーカリストの御三家。主に黒人の腹の底から声をだすようなパワフルなジャズボーカルもあれば、主に白人の優しく歌うソフトなジャズボーカルもあります。ノラ・ジョーンズなどは後者の系譜にあるでしょう。

Photo:Bruce Guenter