祝! 2005年度 スイングジャーナル ジャズ・ディスク大賞 日本ジャズ賞受賞。衝撃のデビュー作『Another Mind』から数えて3作目。多様な音楽性とイマジネーションが交錯するオリジナルな世界観はもう堂に入ったもの。#1 “Spiral”、#2-#5 “Music for Three-Piece-Orchestra(組曲)”、#6 “Old Castle, by the river, in the middle of a forest” など、緻密に構成された壮大なピアニズムは感動的。
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投稿者: JAZZCD.JP
上原ひろみ 『ブレイン』 Hiromi “Brain” 113
カンフー×ジャズ。なんとジャッキー・チェンとブルース・リーにインスパイアされて作られたという#1 “Kung-Fu World Champion”。超絶技巧を駆使し目にも止まらぬスピードで電子キーボード・ファイティング。ユニークなイマジネーション&クリエーションに度肝を抜かれます。#6 “Green Tea Farm” は故郷の静岡の茶畑をテーマに日本情緒を感じさせる佳曲。その他にも#2 “If…”、#3 “Wind Song” など晴れゆくような美しいフレーズが横溢するメロディックなアルバムです。
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ケニー・ドーハム 『カフェ・ボヘミアのケニー・ドーハム』 Kenny Dorham “‘Round About Midnight At The Cafe Bohemia” 112
ハードバップの傑作! ケニー・ドーハム率いる「ジャズ・プロフェッツ」の唯一のライブ録音。ファンキーな節回しを信条とするピアニスト、ボビー・ティモンズ。これまたグルービーなギタリスト、ケニー・バレル。『直立猿人』の名演で名高いテナー奏者J.R.モンテローズ。そしてストレートに実直なバッパーぶりを発揮するトランペッター、ケニー・ドーハム。これらの面々が絶妙に均衡を保ちながらこれぞハードバップという演奏でグイグイ惹き付けます。これ程までに魅力的なアルバム、そうはないのでは?
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ユタ・ヒップ 『ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップ Vol.1』 Jutta Hipp “At The Hickory House Vol.1” 111
ドイツ人女性ピアニスト、ユタ・ヒップ。ジャズピアニストとしての活動期間も短く、レコードも少ない、とても謎めいた存在です。ジャズのステージが売りのステーキハウス「ヒッコリーハウス」、慣れない英語での曲紹介も初々しいライブ録音の “Vol.1″。メランコリックな響きをもつ軽快なピアノに魅了されます。なんとなく “Vol.1” の方が陰りがあって好きですけど、同日録音の “Vol.2” もGood。
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マイルス・デイビス 『イン・ア・サイレント・ウェイ』 Miles Davis “In a Silent Way” 110
アンビエント・ミュージック……。早い、早すぎる……。ブライアン・イーノに先んじること約10年。この何とも形容しがたい静的な浮遊感を漂わせる前衛作は大傑作『ビッチェズ・ブリュー』以前に発表され、その後のフュージョンシーンの原点となりました。ハービー・ハンコック、チック・コリア、ジョー・ザウィヌルと次世代を担う3人の天才キーボーディストを擁した奇跡的なアルバム。エレクトリック・マイルスの静謐なる黎明。
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