ノラ・ジョーンズ 『ノラ・ジョーンズ』 Norah Jones “Come Away With Me” 061


ジャズシンガーというよりは、フォーク系シンガーソングライターと紹介する方がしっくりくるノラ・ジョーンズ。このデビュー盤で記録的なセールス(全世界で1800万枚とも言われています※2004年時)を達成します。21世紀の『Tapestry』でしょうか。アコースティックのピアノやギターのシンプルな伴奏に少し低めの優しく落ち着いたノラの声がのります。この独特の彼女の声は、天性のヒーリングボイスでしょう。ジャズ、フォーク、カントリーなどをクロスオーバーし、コンテンポラリーミュージックシーンにおいて、その動向が注目される存在となった彼女。まだまだ、ジャズ界からスーパースターが生まれることを証明してくれた功績は、大きいのではないでしょうか。

このページを読む →

PR本コンテンツにはプロモーション(Amazonアソシエイトなど)が含まれています。

マイケル・ブレッカー 『ニアネス・オブ・ユー:ザ・バラード・ブック』 Michael Brecker “Nearness of You: The Ballad Book” 060


マイケル・ブレッカー、パット・メセニー、ハービー・ハンコック、チャーリー・ヘイデン、ジャック・ディジョネットとメンバーの顔ぶれが豪華。まさに、オールスターで作られるべくして作られた名盤。でも内容はというと……気負わず、ゆったりとしたバラード集なのが心にくい。シンガーソングライターの大御所ジェームズ・テイラーのボーカル曲#2 “Don’t Let Me Be Lonely Tonight”、#5 “The Nearness Of You” 「ニアネス・オブ・ユー」は、ジャズボーカルっぽくはないですが、やはり味があります。こういう懐の深いアメリカの大陸的な哀愁は、たまらなく魅力的です。

このページを読む →

PR本コンテンツにはプロモーション(Amazonアソシエイトなど)が含まれています。

チャーリー・ヘイデン&パット・メセニー 『ミズーリの空高く』 Charlie Haden & Pat Metheny “Beyond The Missouri Sky (Short Stories)” 059


チャーリー・ヘイデンのベースとパット・メセニーのギターの織り成す静謐な雰囲気が、味わい深い。二人に爪弾かれる弦の音色に包まれ、穏やかな情感と伸びやかな開放感に癒されます。特に秀逸なのは、ヘイデンの息子作曲の#13 “Spiritual”。やわらかに流れ、消えゆく音色の浮遊感、魂が解き放たれます、ミズーリの空高く……。

このページを読む →

PR本コンテンツにはプロモーション(Amazonアソシエイトなど)が含まれています。

上原ひろみ 『アナザー・マインド』 Hiromi “Another Mind” 058


TVドキュメンタリー番組「情熱大陸」で彼女が取り上げられ、キリン「モルトスカッシュ」、YAMAHAなどのTVCM、「AERA」の表紙を飾るなど、もはや人気がジャズ界にとどまらない勢い。リアルタイムでこんな才能に出会えるなんて嬉しいかぎり。全曲、彼女のオリジナル。「超絶技巧を駆使するには自作曲じゃなきゃ」と語る彼女の頼もしさ。バークリー在学中に録音されたこのデビュー盤は、#1 “Xyz” からとんでもないジャズが始まります。まるでプログレッシブロックをジャズのフォーマットでやっているよう。デジタルな#5 “010101 (Binary System)” をはじめ、多様な音楽性を内包したジャズは、まったくもってユニークかつ斬新。髪の毛を逆立て、一心不乱にピアノを弾きまくりますが、天真爛漫な笑顔も見せてくれる新世代女性ピアニスト。これからが本当に楽しみ。(※本文は2004年執筆)

このページを読む →

PR本コンテンツにはプロモーション(Amazonアソシエイトなど)が含まれています。

大西順子 『WOW』 Junko Onishi “WOW” 057


アンニュイな表情に惹きつけられる優美なジャケット。でも、その演奏はパワフルでダイナミック。大西順子はこのデビュー作でいきなりスイングジャーナル ジャズ・ディスク大賞 日本ジャズ賞に輝きます。このアルバムの半分は彼女の作曲。その他は、セロニアス・モンクやオーネット・コールマンのクセのある楽曲を取り上げるなど、新人でありながらすでに大物の風格を漂わせています。のびのびとスケール感のある演奏は、日本人であること、女性であることを飛び超えて、ジャズの極みへ昇っていきます。

このページを読む →

PR本コンテンツにはプロモーション(Amazonアソシエイトなど)が含まれています。