トミー・フラナガン 『オーヴァーシーズ』 Tommy Flanagan “Overseas” 158


「名盤請負人トミフラ」――名盤の影にこの人ありと言われた名ピアニスト、トミー・フラナガン。いつもは脇役の彼が主役となり、「海を越えた」スウェーデンで吹き込まれたというピアノトリオの大名盤。全体の3分の2を占めるのは、異国情緒というか、不可思議な雰囲気をもった自作曲。エルビン・ジョーンズのドラミングも、目を見張るような変幻自在ぶり。ジャケットも洒落てます。

このページを読む →


オスカー・ピーターソン 『ダフード』 Oscar Peterson “Paris Jazz Concert” 170


2007年12月23日、「鍵盤の皇帝」逝く――このアルバムは「The Trio」と呼ばれたオスカー・ピーターソン・トリオ60年代の絶頂期のライブ録音を集めたもの。#1 “Daahoud” 「ダフード」から驚異的な超絶技巧が炸裂します。指使いは勿論のこと、この速さをコントロールしている脳は一体どうなっているのでしょう。その他にも#6 “Satin Doll” 「サテンドール」や#11 “You Look Good To Me” 「ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー」など人気ナンバーが楽しめ、演奏の録音状態もよく、また観客の沸く臨場感も味わえます。彼の演奏は聴く人々を幸せにしてくれます。最後となった来日コンサートの思い出は一生の宝です。心よりご冥福をお祈りいたします。

このページを読む →