ジャズバーでムーディーに歌う女性シンガー――まさにそんなイメージのジャケットも魅力的な、中本マリ26歳のデビュー盤。すでに成熟したような安定感のある落ち着いた歌唱と、豊かな情感を漂わせるハスキーヴォイス。ピアノトリオに#1 テナー、#5 ギター、#8 フルート、#9 テナー&ギターを加える伴奏も素晴らしい。ブルージーなアルバムの統一感がありながらも、変化をもたせるデビュー盤への行き届いた配慮は、さすがTBMレーベル。宮沢昭のテナーも心地よく響く#1 “Unforgettable” 「アンフォゲタブル」、#7 “But Beatiful” 「バット・ビューティフル」や#9 “After You’ve Gone” 「アフター・ユーブ・ゴーン~君去りしのち」などは、聴くたびに胸が切なくなります。
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