スイングジャーナル誌の読者リクエスト曲による人気ピアニスト、エディ・ヒギンズのスタンダード集。企画、選曲、演奏、全てが素晴らしい。ロマンティシズム薫る数々の曲に魅せらますが、特にラストの#14 “Blame It On My Youth” 「ブレイム・イット・オン・マイ・ユース」。寝かしつけるようなタッチで、夢の中へ……。
このページを読む →
カテゴリー: ▼テーマ別 ジャズ名盤 セレクション
アール・クルー 『レイト・ナイト・ギター』 Earl Klugh “Late Night Guitar” 161
タイトルからしてグッときます。アコースティックギターにストリングスが絡み、2~3分程度のメロディアスな優しい演奏で、夜に流すBGMとしてもおすすめ。#1 “Smoke Gets in Your Eyes” 「煙が目にしみる」、#4 “Laura” 「ローラ」、#6 “Tenderly” 「テンダリー」、#7 “Mona Lisa” 「モナリザ」 などお馴染みのスタンダードでゆったりとくつろげます。80年代らしいジャケットもナイス。
このページを読む →
パット・メセニー 『ワン・クワイエット・ナイト』 Pat Metheny “One Quiet Night” 162
静かな夜にしとしとと降る雨――このパット・メセニーのアコースティックギターのソロアルバムを聴けば、この世界は自分と雨と音楽だけのような気がしてきます。キース・ジャレットのソロピアノによる『The Melody At Night, With You』を彷彿とさせる作品。ノラ・ジョーンズの#3 “Don’t Know Why”、キースの#6 “My Song” がいい。
このページを読む →
デクスター・ゴードン 『ラウンド・ミッドナイト』 Dexter Gordon “Round Midnight” 185
デクスター・ゴードン主演映画『ラウンド・ミッドナイト』のサウンドトラック。映画でもナイトクラブでの演奏シーンが印象深いですが、本作もゆったりしたバラード中心の選曲となっています。夜に似合うJazzyなアルバムとして楽しめます。そして参加ミュージシャンがこれまた豪華。少々挙げますと、デクスター・ゴードン、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、チェット・ベイカー、ロン・カーター、トニー・ウィリアムズ、フレディ・ハバード、ボビー・ハッチャーソン、ボビー・マクファーリン、ジョン・マクラフリン、シダー・ウォルトン……。パーソネルを確認しながら聴くのも楽しい良盤です。
このページを読む →
山本剛 『オータム・イン・シアトル』 Tsuyoshi Yamamoto “Autumn In Seattle” 191
山本剛が弾く映画音楽――このサービス精神あふれるコンセプト。映画のテーマ曲からの選曲ですが、ジャズのスタンダードとしても良く知られているものばかり。アルバムタイトルにもなっている自作曲#3 “Autumn In Seattle” は映画音楽ではありませんが、これもドラマティックな叙情性をたたえた美しい佳曲。また彼の代表的な演奏曲として知られる#4 “Misty” をアップテンポの新鮮なアレンジで聴かせてくれたり、彼が高校時代に聴いてジャズピアニストを志すきっかけになった#7 “No Problem” など、彼を良く知るファンも十分に聴き応えのある内容となっています。映画とは観客を楽しませてくれたり、夢を見させてくれたり、感動を与えてくれたりするものですが、それがそのまま山本剛の演奏にも通じるという、このアルバムの心にくい演出。ゆったりとした気分で過ごしたいときには欠かせない愛聴盤です。
このページを読む →