キース・ジャレット 『枯葉』 Keith Jarrett Trio “Still Live” 096


現在、人気、実力共にピアノトリオの最高峰とも言えるキース・ジャレット・スタンダーズの1986年に行われたミュンヘンでのライブ録音。ここ近年リリースラッシュ状態で非常に多作ではありますが、何故このアルバムかと言いますと、ズバリ、選曲です。曲目の通り、人気スタンダードのオンパレード。馴染みの曲を新鮮な解釈で奏で、キースならではの耽美的なメロディーが、鍵盤に次々と生み落とされます。やはりキースには美しい旋律を弾いて欲しい。

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チック・コリア 『ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス』 Chick Corea “Now He Sings, Now He Sobs” 095


明るく晴れ渡った昼間に突然のスコール――勝手なイメージですが、そんな意外性のある清涼感が鮮烈な印象を残します。スピードとキレのあるチック・コリアのピアノ。トリオのバランスもとても良く、センシティブなニュアンスを濁らせることなく清らかに伝えています。リターン・トゥ・フォーエバーのチックとは違い、少々難解でストイックな感じが否めないですが、私はこのデビュー盤がたまらなく好きです。レコードは5曲のみでしたが、CDでは美しい小品のボーナストラックが沢山追加されています。何度聴いても新鮮な輝きを放つピアノの雨に打たれましょう。

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マイルス・デイビス 『ユア・アンダー・アレスト』 Miles Davis “You’re Under Arrest” 094


ナウい! これ、80年代のキャッチーなポップフィーリング満載なんです。なにせマイルスの格好といったらDCブランドに身を包み、手にはトランペット……ではなくライフルなんですから。一体彼に何があったのでしょう。#1 “One Phone Call / Street Scenes” にはスティングの声が吹き込まれ(高額なギャラでレコード会社ともめ、結局マイルスの自腹に)、選曲もマイケル・ジャクソンの#2 “Human Nature”、シンディ・ローパーの#7 “Time After Time”、シンセや打ち込みサウンドにマイルスのデリケートにかすれるトランペットの音色が絡みます。浮かれたポップサウンドと侮るなかれ、ここには常に革新を続けた「帝王」の気高い志があります。

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ジャッキー・マクリーン 『4,5&6』 Jackie McLean “4, 5 and 6” 093


『4, 5 & 6』――数字が並んだちょっと変わったタイトルは、カルテット、クインテット、セクステット……つまり、曲ごとに編成を変えることを表わしています。このコンセプトももちろん楽しめますが、アルバムの冒頭からジャッキー・マクリーンのアルトの音色にどうしても惹き付けられてしまいます。ジャッキーのアルトには、心をダイレクトに震わせるような情感豊かな響きがあるのです。

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ハンク・モブレー 『ソウル・ステーション』 Hank Mobley “Soul Station” 092


音がいいのです。私が持っているのは、RVGの24-bitのリマスタリング盤なのですが、音の奥行きにはちょっとびっくりします。抜群の録音に相応しく、演奏の方もツヤのある音色がご機嫌に光ります。ウィントン・ケリー(p)、ポール・チェンバース(b)、アート・ブレイキー(ds)の第一級のリズム・セクションをバックに、ハンク・モブレーのテナーがメロディックに響き渡ります。朴訥としていながらも華のある何ともいえない魅力的なフレージングにしびれます。

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