#1 “My Favorite Things” 「マイ・フェイバリット・シングス~私のお気に入り」です。映画『サウンド・オブ・ミュージック』の曲ですが、今となっては、「そうだ、京都へ行こう」でお馴染みのJR西日本のコマーシャルの曲と言った方が分かりやすいかもしれませんね。とても素敵なメロディーで、私も大好きです。コルトレーンのソプラノサックスによる演奏は、ちょっとハードな感じ。クセになるような不思議な常習性があるようで、何度も聴きたくなるのは私だけでしょうか。
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投稿者: JAZZCD.JP
ジョン・ルイス 『グランド・エンカウンター』 John Lewis “Grand Encounter” 079
「室内楽風ジャズ」と形容されたMJQ(Modern Jazz Quartet)のピアニスト、ジョン・ルイスのソロ名義のファーストアルバム。#4 “2 Degrees East-3 Degrees” が示すように、イーストコーストから2人、ウエストコーストから3人という東西ジャズの邂逅をテーマにしています。でも、激しいバトル・セッションとは程遠い、ちょうどジャケットの女性が穏やかな陽だまりの中、微笑みをもって聴いているようなリラックスムードが漂う素敵なアルバムです。全編、ジョン・ルイス(p)、ビル・パーキンス(ts)、ジム・ホール(g)などメンバーの調和のとれた品のあるプレイにうっとり聴き惚れてしまいます。
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アート・ペッパー 『モダン・アート』 Art Pepper “Modern Art” 078
綱渡りのような危ういアルト――アート・ペッパーの演奏は、穏やかな中にも激しさを秘め、安堵と緊張、明るさと陰り……対極にあるべきものが共存しているようで、思わず惹きつけられます。彼の人生は、アルトと麻薬なしには語れませんが、彼自身が創造と破壊を内包した存在だったのでしょうか。アート・ペッパーにしか出せないナイープで深遠な音色に魅了されずにはいられません。
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スタン・ゲッツ 『スタン・ゲッツ・プレイズ』 Stan Getz “Stan Getz Plays” 077
明るく穏やかでふくよかなテナーの音色は、BGMとして最適と言ったら怒られるでしょうか。でも、聴いていると心地よい演奏であることには間違いありません。1950年代、アメリカ東海岸の黒人を中心としたアーシーなジャズに対し、西海岸で白人を中心としたクールで爽やかなジャズ ムーブメントが、ウエストコースト ジャズ。本作は、「クールなのに暖かい」と言われる、その代表的な1枚です。ちなみにピアノはデューク・ジョーダン。
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ジョン・コルトレーン 『ブルー・トレイン』 John Coltrane “Blue Train” 076
ジョン・コルトレーンの唯一のブルーノート盤。#1 “Blue Train” の印象的なイントロで出発、楽曲も粒揃いで、アルバム全体に統一感があり、終着までグルービーに駆け抜けます。そうそうたるメンバーのソロも要所要所で楽しめ、#4 “I’m Old Fashioned” の絶品バラードもあり、ブルーノート録音のハードバップとくれば、本作が人気盤であることも納得でしょう。タイトル、ジャケットも洒落てます。
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