アーチー・シェップ 『フレンチ・バラッズ』 Archie Shepp Quartet “Deja Vu” 035


パリ在住のアーチー・シェップのフレンチ・バラッド集。ミッシェル・ルグラン作曲の#1 “What Are You Doing The Rest Of Your Life” 「これからの人生」、#3 “Les Feuilles Mortes” 「枯葉」、#6 “April In Paris” 「パリの四月」などお馴染みの曲ですね。むせび泣くような枯れたテナーの音色が胸に沁みます。力強く迫ってくる演奏は、崇高な凄みすら感じさせ、あなたの頬を濡らします。

このページを読む →


ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン 『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』 John Coltrane & Johnny Hartman “John Coltrane & Johnny Hartman” 034


伸びやかな低い声のジョニー・ハートマン、バラード奏法のジョン・コルトレーン。この二人に迫られたら、もう腰くだけ。でも、そんなあなたをしっかりと優しく抱擁してくれるのが、ジョニー・ハートマンのウォーム・ヴォイス。心憎いほど深みのある声と抑制されつつも情感に富んだ歌ごころ。今宵、スピーカーから立ちのぼるフェロモンに酔いしれてみては?

このページを読む →


マット・デニス 『プレイズ・アンド・シングス』 Matt Dennis “Play And Sings” 033


小粋なジョークであなたを和ませてくれそうな伊達男、マット・デニス。全て彼の作曲。のちにジャズのスタンダードとなる#5 “Angel Eyes” 「エンジェル・アイズ」、#6 “Violet For Your Furs” 「コートにすみれを」、#7 “Everything Happen To Me” 「エブリシング・ハプンス・トゥ・ミー」が有名です。才能も男の魅力。弾き語りで楽しいひと時を演出する彼に、クラブの客も大ウケです。こんなにもおしゃれな彼がお相手ならつい飲みすぎてしまいそう。

このページを読む →


チェット・ベイカー 『チェット・ベイカー・シングス』 Chet Baker “Chet Baker Sings” 032


ジャズ界きってのいい男、ちょっと新庄似のチェット・ベイカー。彼はトランペッターですが、甘く囁きかけるようなボーカルでかもし出される雰囲気には、独特の世界があります。#10 “My Funny Valentine” 「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」は名唱。ほとんどの曲がゆったりと少し上ずるような声でやさしくあなたを愛撫。女性はメロメロでしょう。

このページを読む →


クインシー・ジョーンズ 『ソウル・ボサ・ノヴァ』 Quincy Jones “Big Band Bossa Nova” 031


映画『オースティン・パワーズ』で使用された#1 “Soul Bossa Nova” 「ソウル・ボサ・ノヴァ」はコミカルでノリノリの……そう、あの曲です。アルバム全体としても60年代のおしゃれ感炸裂のボサノバアルバム。「Big Band」の名に相応しくパーソネルも「Big」な方ばかりで聴き応えもあり。気楽に楽しめるのだけれどBGMに堕さないとこが凄いかも。

このページを読む →