アール・クルー 『レイト・ナイト・ギター』 Earl Klugh “Late Night Guitar” 161


タイトルからしてグッときます。アコースティックギターにストリングスが絡み、2~3分程度のメロディアスな優しい演奏で、夜に流すBGMとしてもおすすめ。#1 “Smoke Gets in Your Eyes” 「煙が目にしみる」、#4 “Laura” 「ローラ」、#6 “Tenderly” 「テンダリー」、#7 “Mona Lisa” 「モナリザ」 などお馴染みのスタンダードでゆったりとくつろげます。80年代らしいジャケットもナイス。

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パット・メセニー 『ワン・クワイエット・ナイト』 Pat Metheny “One Quiet Night” 162


静かな夜にしとしとと降る雨――このパット・メセニーのアコースティックギターのソロアルバムを聴けば、この世界は自分と雨と音楽だけのような気がしてきます。キース・ジャレットのソロピアノによる『The Melody At Night, With You』を彷彿とさせる作品。ノラ・ジョーンズの#3 “Don’t Know Why”、キースの#6 “My Song” がいい。

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矢野沙織 『Yano Saori』 163


溌剌とした伸びやかなブロー――ここで聴かれる野太いストレートなテナーは、吹くことの純粋な楽しさを伝えてくれます。選曲もチャーリー・パーカーの#1 “Confirmation” 「コンファーメーション」 をはじめ、名スタンダードを集めた胸のすく直球勝負。今ではすっかり大人の女性へと成長し、今後も楽しみな存在です。このアルバムは、矢野沙織16歳のデビュー盤。

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旧橋壮 『宇宙の花 Flower Of Cosmic』 Tsuyoshi Furuhashi “Flower of Cosmic” 164


魅惑のブローで咲く、音の花――サックス奏者、旧橋壮(ふるはし・つよし)のサードアルバム。タイトル曲#1、#8 「宇宙の花」は優しく美しいメロディーを奏で、スピリチャルな雰囲気を漂わせます。#6 「天使ノ星」はミニマルなピアノのリフレインが鳴り響き、フルートの音色とボイスがに虚空に消えてゆく。詩的なタイトルからもうかがえるナイーブな感性で創作された一枚。[PR]

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鈴木勲 『ブルー・シティ』 Isao Suzuki “Blue City” 165


あの傑作『Blow Up』に続く鈴木勲のリーダーアルバム。#3 “Play Fiddle Play” では演奏にあわせ声でハミングします。声帯もまた楽器。弓で弾かれた弦の音色と重なりあう、その響きの味わい深さ。前作に続き菅野邦彦の鍵盤さばきも軽やかに冴え、若き渡辺香津美のギターが憂いをおびた色彩を添えます。ジャズの格好良さを随所に感じられる鈴木勲のクリエイティビティにしびれます。

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