エディ・ヒギンズ 『懐かしのストックホルム』 Eddie Higgins “Dear Old Stockholm” 157


スイングジャーナル誌の読者リクエスト曲による人気ピアニスト、エディ・ヒギンズのスタンダード集。企画、選曲、演奏、全てが素晴らしい。ロマンティシズム薫る数々の曲に魅せらますが、特にラストの#14 “Blame It On My Youth” 「ブレイム・イット・オン・マイ・ユース」。寝かしつけるようなタッチで、夢の中へ……。

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チャーリー・ヘイデン 『アメリカン・ドリームス』 Charlie Haden “American Dreams” 160


悠久なるアメリカの原風景――チャーリー・ヘイデンのベースとマイケル・ブレッカーのテナーが郷愁を誘う音色を響かせ、ブラッド・メルドーのピアノとオーケストラは黄昏のようなハーモニーを重ねます。静かな情感にあふれたチャーリー・ヘイデンのアルバムは、いつでも、いつまでも、聴きたくなります。

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パット・メセニー 『ワン・クワイエット・ナイト』 Pat Metheny “One Quiet Night” 162


静かな夜にしとしとと降る雨――このパット・メセニーのアコースティックギターのソロアルバムを聴けば、この世界は自分と雨と音楽だけのような気がしてきます。キース・ジャレットのソロピアノによる『The Melody At Night, With You』を彷彿とさせる作品。ノラ・ジョーンズの#3 “Don’t Know Why”、キースの#6 “My Song” がいい。

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旧橋壮 『宇宙の花 Flower Of Cosmic』 Tsuyoshi Furuhashi “Flower of Cosmic” 164


魅惑のブローで咲く、音の花――サックス奏者、旧橋壮(ふるはし・つよし)のサードアルバム。タイトル曲#1、#8 「宇宙の花」は優しく美しいメロディーを奏で、スピリチャルな雰囲気を漂わせます。#6 「天使ノ星」はミニマルなピアノのリフレインが鳴り響き、フルートの音色とボイスがに虚空に消えてゆく。詩的なタイトルからもうかがえるナイーブな感性で創作された一枚。[PR]

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山本剛 『オータム・イン・シアトル』 Tsuyoshi Yamamoto “Autumn In Seattle” 191


山本剛が弾く映画音楽――このサービス精神あふれるコンセプト。映画のテーマ曲からの選曲ですが、ジャズのスタンダードとしても良く知られているものばかり。アルバムタイトルにもなっている自作曲#3 “Autumn In Seattle” は映画音楽ではありませんが、これもドラマティックな叙情性をたたえた美しい佳曲。また彼の代表的な演奏曲として知られる#4 “Misty” をアップテンポの新鮮なアレンジで聴かせてくれたり、彼が高校時代に聴いてジャズピアニストを志すきっかけになった#7 “No Problem” など、彼を良く知るファンも十分に聴き応えのある内容となっています。映画とは観客を楽しませてくれたり、夢を見させてくれたり、感動を与えてくれたりするものですが、それがそのまま山本剛の演奏にも通じるという、このアルバムの心にくい演出。ゆったりとした気分で過ごしたいときには欠かせない愛聴盤です。

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