映画『オースティン・パワーズ』で使用された#1 “Soul Bossa Nova” 「ソウル・ボサ・ノヴァ」はコミカルでノリノリの……そう、あの曲です。アルバム全体としても60年代のおしゃれ感炸裂のボサノバアルバム。「Big Band」の名に相応しくパーソネルも「Big」な方ばかりで聴き応えもあり。気楽に楽しめるのだけれどBGMに堕さないとこが凄いかも。
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カテゴリー: ▼テーマ別 ジャズ名盤 セレクション
ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン 『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』 John Coltrane & Johnny Hartman “John Coltrane & Johnny Hartman” 034
伸びやかな低い声のジョニー・ハートマン、バラード奏法のジョン・コルトレーン。この二人に迫られたら、もう腰くだけ。でも、そんなあなたをしっかりと優しく抱擁してくれるのが、ジョニー・ハートマンのウォーム・ヴォイス。心憎いほど深みのある声と抑制されつつも情感に富んだ歌ごころ。今宵、スピーカーから立ちのぼるフェロモンに酔いしれてみては?
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ハンク・モブレー 『ディッピン』 Hank Mobley “Dippin'” 038
オレンジに塗りつぶされたジャケットがこれまた気合充分。全編にわたってノリの良いテナーを伸びやかに吹きまくります。それに負けじとトランペットやピアノの弾んだ演奏もイケてます。#1 “Dip” で時折みせるフレーズの鮮やかさ、ボサノバ調の有名曲#2 “Recado Bossa Nova” 「リカード・ボサ・ノバ」の哀愁のメロディと躍動感の絶妙なバランスはたまりません。バラードの#5 “I See Your Face Before Me” など感情表現も豊か。すっかりハンク・モブレーの虜になってしまったあなたにはブルーの名盤『Soul Station』もおすすめです。
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デューク・ジョーダン 『フライト・トゥ・デンマーク』 Duke Jordan “Flight To Denmark” 049
デンマークの雪景色はこんなにも美しいのでしょうか。ピアノから舞い上がる音の結晶は透きとおり、うっすらと積もりゆく旋律は暖かい。#1 “No Problem” はデューク・ジョーダン作の有名曲「危険な関係のブルース」、続く#2 “Here’s That Rainy Day” 「ヒアズ・ザット・レイニー・デイ」の曲中、一瞬きらめく「ジングルベル」のフレーズがチャーミング。#3 “Everything Happens To Me” 「エブリシング・ハプンス・トゥ・ミー」はもう、心をあずけてゆっくりとろけましょう。オリジナルとスタンダードの配分と選曲が絶妙。真っ白な雪景色、心奪われる美しさと何故か心躍ってしまう魅力が、このアルバムにはあります。
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キース・ジャレット 『ザ・ケルン・コンサート』 Keith Jarrett “The Koln Concert” 055
ソロピアノ完全即興による1975年、ドイツのケルンコンサートのライブ盤。26分もある#1 “Koln, January 24, 1975 Part I” は以前、車のCMにイントロ部分が使われていました。美しいメロディーとドラマチックに展開する構成、これはひとつの奇跡でしょう。ECMレコードらしく透き通るような響きのある録音も印象的。どこまでも続いていくような壮大なグルーブ、即興にきらめくメロディー。ひとつのコンサートの記録が、永続的な輝きと感動を伝えてくれます。限りなく美しい名盤。
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