エロール・ガーナー 『コンサート・バイ・ザ・シー』 Erroll Garner “Concert By The Sea” 089


これ、おもしろジャケットですよね。東映映画のロゴが似合いそうな荒波と岩場、浮かれた女性が両手を広げて何をやってるんでしょうか。アバウトなタイトルをアウトにしてしまうこのジャケット、狙いがあるようでないようで……うーん、もうお手上げ。ちょっと中身が心配になってきますが、ご安心を。名盤です。名曲#4 “Autumn Leaves” 「枯葉」は、叙情的な哀愁が濃厚に漂い、ドラマチックな展開をみせてくれます。あまりに良さに、浮かれてしまうかも?

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マッコイ・タイナー 『バラードとブルースの夜』 McCoy Tyner “Nights of Ballads & Blues” 100


夜にジャズは良く似合う――収録当時、ジョン・コルトレーンの黄金カルテットで人気を博していたマッコイ・タイナーのバラッドとブルースのトリオ盤。コルトレーンの『Ballads』のヒットを受けての録音でしょうか。マッコイの品のあるくつろぎに満ちたピアノがゆったりと堪能できます。静かな夜、ダウンライトの灯りでジャズを聴く。「ジャズっていいなぁ……」としみじみと感じる至福のひと時であります。

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フレディ・レッド 『パリの空の下』 Freddie Redd “Under Paris Skies” 105


フレディ・レッドの奏でる哀愁のメロディがたまらない。ある雑誌で紹介されていて、何となくジャケ買いしたCDです。あまりこのピアニストについて知らないのですが、しいて言うならクセのないデューク・ジョーダンのような感じでしょうか。全6曲トータルなまとまりもあり、特に#5 “You” がグッときます。落ち着いた陰りのあるメランコリックなピアノトリオ盤としておすすめです。

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アーマッド・ジャマル 『バット・ノット・フォー・ミー』 Ahmad Jamal “But Not For Me” 123


マイルス・デイビスが評価していたというピアニスト、アーマッド・ジャマル。マイルスが自身のグループへの参加を切望しましたが、アーマッドはシカゴを離れたくないとの理由から辞退します。音をそぎ落とすことで間を生みだすピアノトリオの演奏は、今聴いても新鮮でユニーク。でも、その響きはくつろぎのあるエレガントなもの。この絶妙なバランスがなんとも魅力的。

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アール・ハインズ 『ヒア・カムズ』 Earl Hines “Here Comes” 128


Swing Piano! 小気味良くスイングするピアノが心地いい。アール “Fatha” ハインズ。「ジャズピアニストの父」と呼ばれるベテラン大御所ピアニスト。その彼が、当時ジョン・コルトレーン・カルテットで活躍する若手エルヴィン・ジョーンズと、リチャード・デイビスを従えて収録されたのが、本作。古き良き時代の雰囲気を伝えるアール・ハインズの軽快なタッチが、魅力を振りまいて惹きつけます。肩肘張らずに楽しめるピアノトリオ盤。ホッと一息つきたいときは、こういうジャズが聴きたくなります。

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